東京タワーに家族と行った時の思い出が、ボクの思い出の中で美しく広がっている。母親と東京タワーに行った時の事である。「オカン」と呼んでいたボクを、時々散歩に連れて行ってくれた時のことである。そして、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」という映画のタイトルを見た時はその時の事を思い出し、早速劇場に足を運んだ。当然、ボクの物語とは全く異なるストーリーだったが、良い体験ができた。ボクの思い出はボクだけのものであり、これから起こる出来事も同様に思い出となっていくだろう。そして、現在のネット社会では、ネットに公開された情報が社会の記憶として明確に刻まれていく。ボクもその記憶の一端を担う者である。